費用を知りたい!プレハブ建築倉庫のあれこれ
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プレハブ建築倉庫の費用

プレハブ建築の倉庫を建てるためにかかる費用についてくわしく解説しています。倉庫の建築を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。

目次

プレハブ建築倉庫の費用目安

プレハブ建築倉庫の費用目安について、株式会社コアが公式HPに掲載している価格表を参考にまとめました。プレハブ建築倉庫の費用だけでなく、システム建築倉庫、テント倉庫の費用も掲載しているので、それぞれの費用目安を比較することができます。

ケース1(11.7m×18m×5m(210.6m2)の価格)

ケース2(18m×30.6m×5m(894.24m2)の価格)

※( )内の数値は「間口×奥行×軒高(面積)」

ただし、これはあくまでも参考価格であり、建てる土地・エリア、建物の仕様、施工会社など、さまざまな条件によっても変動します。そのため、目的や用途、予算に合った複数の会社に見積もりを依頼して比較検討することをおすすめします。

倉庫建築の工法による違いをチェック!

プレハブ建築倉庫の種類

プレハブ建築倉庫は、柱や梁などの主要構造体を工場で生産し現場で組み立てるものです。使用する構造部材の種類などによって4つに大別されるため、その特徴や建築フローなどについてまとめました。

木質系

主要構造部材は木材によるパネルなど。壁や床などのパネル、柱や梁などの部材が生産され、外部、水回りに使用するパネルや部材には防腐やシロアリ防止の処理を実施。また、外周に使用されるパネルには断熱材が組み込まれることもあります。

品質管理が行き届いた工場で生産された部材は、現場で正確に組み立てられます。そのため、徹底した施工体制により工期を大幅に短縮できるほか、合理的でばらつきのない長期耐久性能を有する倉庫を建てることができます。

鉄鋼系

柱や梁の壁パネルなど、主要構造部材に軽量鉄骨を用いるもの。工場の鋼材加工ラインにおいて、部材の切断、穴開け、防錆塗装などが施されます。

構法は、柱や梁、けたなどを軽量形鋼で構成し、壁や床パネルを張り付ける軸組方式、外壁パネルのみで構造耐力を維持するパネル方式、柱と梁を重量鉄骨で構成するラーメン構法の3つ。ちなみに、鉄鋼系プレハブ建築倉庫は、断熱性や遮音性、耐震性にも優れています。

ユニット系

鉄骨または木材をフレームとしたユニットを現場で連結して完成させるものです。徹底した品質管理のもと、材料の受け入れ、ユニットの組立、設備部品、内部造作など、すべてのプロセスを工場で行い、専用トラックで現場に搬入されます。

工場生産が占める割合が高く、現場作業手順も標準化されているため、基礎を除き1日で組み立てることができます。また、耐震性や断熱性、遮音性に優れるとともに、組み合わせのバリエーションが豊富で自由な空間設計が可能です。

コンクリート系

工場生産コンクリートパネルなどを主要構造部材とするもの。工場でプレキャストコンクリートパネルを生産し、型枠に配筋、配線、配管用部品などを組み込み、コンクリートを打設し蒸気養生の後にストックされます。

現場では搬入されたコンクリートパネルで床や壁、屋根が組み建てられます。その後、接合部分や屋根防水の処理、内部造作や外部仕上げを経て完成。コンクリートという材質の特性上、耐久性や耐火性、耐震性などに優れた特徴があります。

プレハブ建築倉庫の施工事例

施工事例1

プレハブ建築倉庫施工事例1
画像引用元:大和リース公式サイト
(http://works.daiwalease.co.jp/prefab/15426)
※2024年7月時点で上記のHPは削除されていました。

平屋建ての倉庫。延床面積は964 m2あり、広々とした空間となっています。この倉庫は危険物を保管する際に使用されています。危険物に日光が当たるのを避けるためか窓が設置されていません。

この倉庫は、大和リースが提供しているダイワステップと呼ばれる準耐火建築物仕様の倉庫で高い防火性能を備えています。また、強度の強いフレームを用いて建築しているため、耐震性にも優れているのが特徴です。その上、ダイワステップは、断熱材を標準装備しているので、外気の温度が室内に影響しづらいというメリットもあります。

大きな入口を2つ設置しており、危険物を倉庫内へスムーズに運ぶことが可能です。

施工事例2

プレハブ建築倉庫施工事例2
画像引用元:日成ビルド工業公式サイト
(http://www.nisseibuild.co.jp/search/201212/53026000101)

延床面積が1,134m2と広い平屋建ての倉庫兼工場となっています。フォークリフトが入る大きさの入り口を設けているため、荷物の運搬が容易です。室内は柱がないため、広いスペースを自由に活用できます。

また、倉庫の壁面の上部と下部にたくさんの窓を設置して太陽の光を倉庫内に取り込んでいます。作業に支障をきたさないレベルの明るさを確保しているようです。

建物を構成するメインフレームにより正確な寸法の「溶接軽量H形鋼」、その接合部を引っ張り合う強度の高い「斜めエンドプレート接合部工法」を採用し、在来工法にも負けない耐久性を実現しています。

施工事例3

プレハブ建築倉庫施工事例3
画像引用元:大和リース公式サイト
(http://works.daiwalease.co.jp/prefab/9909)
※2024年7月時点で上記のHPは削除されていました。

事務所に併設された2階建ての鉄骨構造のプレハブ倉庫です。倉庫は天井が高くなっており、資材や製品を保管しやすくなっています。また、室内には照明だけではなく、1階と2階の壁面に窓を設置しており、室内の明るさを確保しています。資材や製品を運搬するための入り口が1階に設置。事務所は室内のスペースを広々と使用できるように外階段を設置しています。

費用に含まれるもの・含まれないもの

プレハブ建築倉庫の見積もりが手元にきたら、その金額をチェックするだけでなく、金額の中に含まれている項目についてもしっかり確認しましょう。

会社によっては、図面作成費や確認申請費、電気・上下水道の接続費などが含まれていないこともあります。

契約後に「費用が上がってしまった…」なんてことにならないよう、費用の内訳は事前にしっかりと把握しておきたいところです。

低コスト・短工期・長寿命が揃っているプレハブ倉庫

プレハブ倉庫は、比較的コストを抑えつつ短期間で建築することができます。さらに、耐久性にも優れているのが特徴です。すぐに建築できる工法のため、現場事務所や仮設店舗としても活用されることが多くあります。

しかし、鉄でできたプレハブ倉庫の場合はサビてしまうため、定期的なメンテナンスが必要になり、維持費がかかってしまいます。その代わりに補修が簡単なテント倉庫を設置することも一つの手です。最近では、雨風をしのぐためスポーツの練習場としても活躍しています。さらに、テント倉庫はシンプルな構造で初期費用が安いので、なるべくコストを抑えたい人にピッタリです。他にも色々な工法を比べたい人は目的別・工法比較早見表を参考にしてください。

目的別・工法比較早見表を詳しくチェック

さらに初期費用が安く・工期が短いのはテント倉庫?

テント倉庫は骨組みを組んだ上から膜材を張るシンプルな構造の倉庫。軽量な素材を用いることで基礎工事のボリュームを減らし、軽くて設置しやすいのが特徴です。シンプル構造のため工期が短く、初期費用を抑えられるメリットがあります。500m2クラスのテント倉庫の場合は、着工から完成までの期間が最短2ヶ月(※)。増設・解体が容易なのも魅力です。

短い工期で建てられるため、イベントの仮設テントや作業場、スポーツ練習場といったさまざまなシチュエーションで雨風をしのぐスペースとして活用可能です。組み立て方によっては搬入口を広くできるので、資材・製品の搬入が楽になります。

「できるだけ初期費用を抑えて倉庫を建てたい」と考えている方におすすめと言えるでしょう。

テント倉庫について詳しくみる

メンテナンスも簡単で維持コストも抑えられる

メンテナンスが簡単なうえ、比較的安いコストで運用できるテント倉庫。膜材が破れてしまった場合、シールを貼るだけで修繕が完了するため、修繕費用を最小限に抑えることが可能です。テント倉庫を建築する会社の中には、オリジナルの膜材を採用しており、採光性や防汚性に優れたテント倉庫を提供している会社もあります。そのため、電気代やクリーニング代といった維持費を軽減することが可能です。

それでは、実際のテント倉庫にかかる費用はどれくらいなのでしょうか?こちらでは、テント倉庫の費用目安や見積もり例を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

テント倉庫にかかる費用を見てみる

番外編!プレハブ倉庫のレンタル・リース費用目安

※上記は個人がレンタル・リースした場合の価格であり、業者向けの価格は別途問い合わせが必要。

上記はSPACE CREAT(スペースクリエイト)が提供しているユニットハウス3.8坪タイプを4か月間、大阪市内でレンタルした場合の導入コストの目安です。プレハブ倉庫のレンタル・リースに対応しているほかの会社も調査しましたが、レンタル料金やリース料金を掲載している会社自体が少なく、平均的な価格は分かりませんでした。

しかしレンタルやリースに力を入れている企業が多いことから、企業や教育機関などからの需要は高いようです。長期の利用だと割高になってしまいますが、一時的なリースですと経費軽減できるメリットがあります。初期費用がほとんどかからない点も魅力です。

レンタル・リースできるプレハブ倉庫を詳しくチェック

       

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比較対象 向いている部材 費用相場 工期 耐久性 メリット デメリット
テント倉庫 一時的な保管物
建築資材
季節商品
大型機械など
1,950万程度 約2カ月 10~15年
※シートの劣化を基準
短期間で設置可能
コストが低い
レイアウトの変更が容易
耐久性や耐火性が劣る
平屋建て(1F)に限定される
システム建築 工業製品
長期の保管物
食品
3,700万程度 約4カ月 約30年 標準化された部材の効率的な建築が可能
拡張性が高い
耐久性と安全性に優れる
移設や再利用が難しい
設計の柔軟性が制限される場合がある
プレハブ工法 医療機器
精密機器
危険物
2,200万程度 約3カ月 約20年 工場生産による高品質・高精度
現場での施工時間が短い
高い断熱性と耐久性
初期費用が高め
運搬コストが発生

プレハブ建築とは何かについておさらい

500m²の平屋倉庫を建てたら…?費用・工期・耐久性で比べた倉庫建築早見表

サイトマップ

徹底
比較
倉庫建築の目的によって適した工法が異なる

倉庫を建てる目的別に、それぞれ特徴がマッチしやすい3つの工法を紹介します。500㎡で平屋倉庫を建てる想定での費用、工期、耐久性も紹介していますので、まずは自社に合う工法を理解しましょう。

資材の保管や荷捌き場所を
早く安く確保したい
運送会社や建築会社向け

テント工法

高島_施工写真 引用元HP:高島公式サイト
https://tak-sheethouse.jp/construction-results/
  • シンプルな構造ゆえに短納期で完成するため、急な運送拠点拡充に対応可能
  • 資材や機材の簡易な保管に十分な過度ではないスペックを有しており、その分低コストで建てることができる
費用相場
1,950万程度
工期
2カ月
耐久性
10~15
※シートの劣化を基準とする

テント工法におすすめの
倉庫建築会社をみる

テント倉庫について
もっと詳しく見る

温度管理の徹底や
広大な空間が必要な
食品メーカーや
物流センター向け

システム建築

イエスビルダーズネット_施工写真 引用元HP:横河システム建築公式HP
https://www.yokogawa-yess.co.jp/archives/production/7762
  • 細かな温度管理が必要な
    冷蔵・冷凍倉庫も建築できる
  • 柱のない大空間で設営できるためフォークリフト等もスムーズに移動可能
費用相場
3,700万程度
工期
4カ月
耐久性
30

システム建築におすすめの
倉庫建築会社をみる

システム建築について
もっと詳しく見る

移設・増設の予定がある
イベント会社や
農家向け

プレハブ工法

大和リース_施工写真 引用元HP:大和リース公式サイト
https://www.daiwalease.co.jp/works/prefab/26809
  • 分解・再組み立てが可能なので、頻繁に場所が変わるイベント倉庫に適する
  • 移設・増設が容易で季節需要がある
    農作物や農業機械の収納場所に利用しやすい
費用相場
2,200万程度
工期
3カ月
耐久性
20

プレハブ工法におすすめの
倉庫建築会社をみる

プレハブ工法について
もっと詳しくみる

※基礎を除く建物本体の価格となります。
※実際の費用や工期、耐久性については各建築会社へお問合せください。
※参照元
山口産業(https://membry.jp/column/kakaku/)(https://membry.jp/servicelife/)
戦略倉庫(https://www.senryakusouko.com/column/cost/warehouse-price-per-tsubo)(https://www.senryakusouko.com/column/knowledge/warehouse-system-construction-period)
テント倉庫.net(https://big-tent.net/oyakudachi/tsubo-tanka/#i-2)