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アルコール

アルコールを保管するための倉庫について、実際の施工事例を紹介します。

施工事例はシステム建築タイプ、プレハブ建築タイプ、テント倉庫の3種類で調査をし、倉庫の写真とともに建物の規模や竣工年、構造など詳細な情報も掲載しました。扱い方や知識を深めたいという人はぜひ参考にしてください。

アルコール倉庫の注意点をチェック

アルコールは危険物として扱われる

成分中に60%以上のアルコールが含まれるものは、消防法により危険物として扱われます。消毒用アルコールの他に、香水などのアルコール濃度が高い化粧品も対象となり、具体的には第4類の引火性液体に分類されます。

危険物を保管する場合は、消防署への届け出が必要です。保管量が80リットル未満の場合の手続きは不要ですが、80~400リットルの場合は少量危険物設置届出、400リットル以上の場合は危険物貯蔵所設置許可申請をします。保管期間が10日以内の一時的な保管にも危険物仮貯蔵・仮取扱承認申請が必要です。 申請の際は、保管量の最大値と敷地内の概要図、倉庫の図面などを提出します。

危険物の保管については市町村により基準が異なることがあります。届け出をする前に管轄の消防署で確認しましょう。

火気や高温は厳禁

アルコールの保管で最も気をつけなければならないのが、火気・高温です。火気の近くに保管しないというだけではなく、直射日光にも注意しなければなりません。アルコールに直射日光が当たることで高温になり可燃性蒸気が発生するためです。

また、落下や転倒を防ぐため、保管の際は積み重ねて置かないようにしましょう。アルコールが落下や転倒によって漏れ出せば、引火の危険性が高まります。また、床にアルコールが流れ出すことで、引火した時に一気に燃え広がる可能性も考えられます。

【システム建築編】アルコール保管倉庫の施工事例

システム建築タイプのアルコール保管倉庫の施工事例を紹介します。

横河システム建築

横河システム建築_アルコール保管倉庫の施工事例 画像引用元:横河システム建築公式HP
(https://www.yokogawa-yess.co.jp/archives/production/7159)

消防法危険物第4類全般対応の倉庫です。常温で可燃物などを取り扱うため、屋根には避雷針が設置されています。室内無柱構造で、庫内は固定式ラック倉庫となっています。

【プレハブ建築編】アルコール保管倉庫の施工事例

プレハブ建築タイプのアルコール保管倉庫の施工事例を紹介します。

三協フロンテア

三協フロンテア_アルコール保管倉庫の施工事例 画像引用元:三協フロンテア公式HP
(https://www.sankyofrontier.com/unithouse/showcase/detail.php?product_id=1578&usage=4&md=se)

特注施工で作られた1.75坪の少量危険物の保管庫です。作業工程の8割を工場で行うため、短期間での設置が可能です。また、限られたスペースへの設置もおこなえます。

【テント倉庫編】アルコール保管倉庫の施工事例

テント倉庫タイプのアルコール保管倉庫の施工事例を紹介します。

太陽工業株式会社

太陽工業株式会社_アルコール保管倉庫の施工事例 画像引用元:太陽工業株式会社公式HP
(https://www.tentsouko.com/achievement/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%89%b9%e6%ae%8a%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%80%80%e6%a7%98/)

テント倉庫でも基準を満たせば、アルコールの保管は可能です。施工事例は、ハイブリッドフレックスハウスに安価なグラスウール断熱材添付を採用してコストダウンした危険物保管倉庫です。膜屋根の採光性と鋼板壁材の耐久性・防犯性を両立しています。

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