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野積倉庫
倉庫には実にさまざまな種類があり、保管物や用途によって最適な倉庫を建設することになります。通常は建物を新築しますが、保管物が法律上の4類物品(鉱物・木材・自動車などで雨風にさらされていいもの)の場合は野積倉庫が最適です。
野積倉庫について、施工事例を交えながら機能や保管物を解説していきます。
野積倉庫とは
野積倉庫とは、柵や塀で囲まれた区画内で製品を積んで保管する手法です。建物ではありませんが、倉庫業法で定められている営業倉庫の一種で、以下のような条件が設けられています。
- 延べ床面積が150m2以上の場合、消防法により消火器などの消火設備が設けられている
- 工作物もしくは土地において、その周囲が塀や柵など国土交通大臣の定める防護施設によって防護されている
- 防犯上有効な設備として照明装置を設けている
- 建物の屋上を野積倉庫として活用する場合、屋上の床の強度が国土交通大臣の定める基準に適合しており、保管物が屋上から落下するのを防ぐ措置がされている
野積倉庫に適した保管物
野積倉庫は屋外になるため、雨や風の影響を受けない保管物であることが条件です。- 木材
- 鉱物
- 車両
- 保管に使用するパレット
野積シートの取り扱い会社リスト
今泉テント株式会社
新潟と東京に営業所を構える建設会社です。テント倉庫の設計や施工を行っており、環境設備やテント倉庫、公園などの公共施設などを手掛けています。スポーツ施設やアミューズメントパークなどの施工実績もあり、台湾やフィリピンなど海外でも活躍中です。
建築を手がける以外にも、野積シートや間仕切シート、土木シート、地盤安定シートなどをオプションとしてラインナップ。貸しテントやイベント企画にも対応していて、地域のプロジェクトにも積極的に参加している会社です。
有限会社 長谷部
千葉県柏市に拠点を構え、テント倉庫の施工やシート販売、メンテナンスなどを手掛けている会社です。対応エリアは関東地区のみで、千葉・東京・埼玉・茨城を対象に営業しています。工場や店舗、一般住宅にも対応しており、小回りの効いたサービスが特徴です。
シートやビニールカーテンなども種類が豊富で、保管物や環境に合わせて材料を選定してくれます。野積シートはもちろん、垂れ幕やパーテーション、袋物、各種カバーの製作も可能。また消防用設備として、不燃シート防煙たれ壁も取り扱っています。
泉株式会社
大阪市北区に本社を構え、東京・名古屋・福岡・静岡を拠点に産業資材や環境商品の開発・製造・販売を行っている専門商社です。「医療関連」「環境/省エネルギー関連」「IT関連」の3つの柱を立て、各分野に特化したグループ会社を展開しています。
泉株式会社が取り扱っている野積シートは、塩ビ樹脂コーテイングを施した帆布。強風による屈曲やハタメキに強く、耐久性にも優れています。野積カバーの他に、トラックシートとしても活躍でき、黄色やグレーなどカラーも豊富。耐寒性もあり、−25℃まで耐えられます。
有限会社石川テント
愛媛県四国中央市にある石川テントは、テント製品やパイプ組み立て店との販売、リースなどを提供している会社です。倉庫の安全性や省エネ、生産性を上げるシートシャッターを取り扱っており、平成3年の設立から豊富な案件を扱ってきました。
物流倉庫や工場のほか、個人や店舗向けのシートの取り扱いも豊富です。野積シートについての詳細は公式サイトに掲載されていませんでした。気になる方は直接お問い合わせしてみましょう。
野積シートの事例
野積シートを利用した事例を紹介します。基本的には、屋外に置いても問題ない製品を保管していますが、品質の保持やトラブルを防ぐためには野積シートの利用が最適です。八嶋合名会社

(http://www.yashimasouko.com/service/warehouse.html)
平成19年に既存倉庫に野積倉庫を増設した事例です。輸送用の空パレットの保管場所として活躍しています。倉庫自体は米の保管倉庫として使用しており、返却されたパレットをスムーズに保管でき、業務効率アップが図れます。
株式会社ショウワ

(https://tent-showa.co.jp/products.html)
ショウワの野積シートは、主に工場や湾岸で使用されることが多く、雨風や日焼けを避ける効果があります。また防水性にも優れ、雨が降っても資材を濡らす心配がありません。シート自体は軽いので、取り外しや保管も簡単です。
太陽工業株式会社

(https://www.tentsouko.com/products/開放型-ワークステーション/)
太陽工業は雨よけや日除けに優れた「フレックスハウス-WS(ワークステーション)」を展開しています。資材のボリュームに合わせて、間口や奥行き、高さも自由設計が可能です。シートを張り替えるだけで長期的な使用ができるため、メンテナンス費用も削減できます。
マブチ東横パッケージ株式会社

(http://www.k-mabuchi.co.jp/mtp2/mtp_facility.html)
広大な敷地の中に、およそ2,000m2の梱包工場や野積み場を設置して、荷物の梱包作業を請け負っています。梱包の専門会社ならではの野積シートを販売しており、輸送や保管、通関に対応。製品に適した梱包材をお探しの方にオススメです。
保管物の品質保持には野積シートや上屋テントが最適
保存期間によっては、シートなどを利用して保管することが望ましいです。野積シートは雨や風、日中の日差しから資材を守ってくれる効果があります。
ただし、保管物の移動のたびにシートを剥がしたり掛けたりする作業が発生するのが難点。シートの取り外しが面倒な場合は、上屋テントの活用がオススメです。