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テント倉庫の費用
テント倉庫を建てるのにかかる費用について、情報をまとめています。
テント倉庫の費用相場
テント倉庫の建築にかかる費用は、立地や建築条件等で大きく違いが出ます。そのため平均的な相場を示すのは難しいのですが、ホームページ上で参考価格を載せていた建築会社があったのでご紹介します。プレハブ建築、システム建築で建てる場合の参考価格も載っていたので比較してみてくださいね。
ケース1 11.7m×18m×5m(210.6m2)
- テント倉庫…4,786,000円(75,000円/坪)
- システム建築…13,556,000円(212,415円/坪)
- プレハブ建築…10,118,000円(158,400円/坪)
ケース2 18m×30.6m×5m(894.24m2)
- テント倉庫…17,884,000円(66,000円/坪)
- システム建築…33,666,000円(124,237円/坪)
- プレハブ建築…31,162,000円(115,000円/坪)
※間口×奥行×軒高(面積)
3つの工法を比較したときに、テント倉庫は最も価格が抑えられることがわかりますね。
ただ、上で紹介したのはあくまでも参考価格。倉庫の規模やエリア、建物の仕様(外装、主構造、断熱材、建具、その他設備等)などによって大きく変わってくるほか、選ぶ会社や商品によってももちろん違います。まずは、気になる会社に見積もりを依頼しましょう。
テント張替えにかかるコストは?
テントに使用されている膜材は、紫外線や雨、風などによって10~15年ほどで劣化してしまうため、膜材の張替えを検討しておくことが必要です。
テント倉庫の膜材の張替えにかかる費用は、倉庫の大きさや使用している膜材の素材によって異なります。
例えば、5m×6m×5m(30m2)のサイズで防火膜材を使用しているテント倉庫の張替えの場合は100万円を超えることも。また、不燃膜材の場合だと200万円近くになるケースもあるようです。
テント倉庫と同じように初期費用を抑えられるプレハブ倉庫の場合は、修繕にかかる費用はテント倉庫に比べると高くなっています。プレハブ倉庫は、テント倉庫よりも修繕しなければならない箇所が多くなるため、それに伴って費用もかかるのです。そのため、修繕のコストを考えるとテント倉庫のほうが安いと言えるでしょう。
ここでは、テント張替えのタイミングや天災による破損の保険について紹介しています。
天災によるテントの破損は保険の対象になる?
火災保険に加入している場合、台風や大雪による破損は火災保険が適用されます。テント倉庫が破損した際、保険会社へ連絡すると担当員がテント倉庫の破損状況から損害保険金を算出してくれるのですが、保険金が下りるまでに約1ヶ月~3ヶ月の期間がかかります。
その期間中は、レンタルテントを貸し出している会社を利用して、資材や製品を保管しておくと良いでしょう。
または、台風や地震などに備えて頑丈なテント倉庫を購入しておくのも一つの手です。
テントの張替えのタイミング
膜材の張替えは10~15年が目安と言われています。ただし、屋根部分の劣化は比較的早いため、5年に1回の頻度でメンテンスをして膜材の状態をチェックすることが大事です。
定期的なメンテナンスによって破損している箇所を早期発見できれば、一部分の膜材の修繕だけで対処できます。定期的なメンテナンスを行っておけば、テント倉庫の寿命が伸びるので、新しいテント倉庫を建築するまでの期間に余裕ができるでしょう。そのため、テント倉庫を建築する際には、建築後もアフターサポートしてくれる施工会社に依頼することをおすすめします。
中には定期メンテナンスの際に、膜材の劣化状態を把握するために、点検箇所の全体撮影&マイクロスコープ撮影を行ってくれる会社もあります。膜材の状態に合わせて最適な張替えのタイミングをアドバイスしてくれるので、安心して任せられるでしょう。
短い工期で修繕できる
テント倉庫の修理は、1~3日と短い期間で対応してもらえます。打ち合わせや見積もり、膜材の製造に時間がかかりますが、その間は現地の施工は入らないため、資材や製品を保管しておけます。
また、屋根のみの張替えや一部分の膜材、小型のテント倉庫の修繕であれば、基本的に1~2日もかかりません。さらに、依頼者の定休日に合わせて作業を実施してもらえるため、業務に支障をきたさずに済みます。
テント倉庫の種類
簡易テント倉庫(小型サイズ)
- サイズ:100m2未満
- 費用:1,500,000円~
- 特徴:簡易テント倉庫の大きさは、床面積100m2未満です。サイズが小さいので、比較的低予算でテント倉庫を設置できます。簡易テント倉庫を設置する際、キャスターを取り付けて移動できたり、伸び縮みするジャバラ式だったりと、用途に合わせたテント倉庫を設置しやすいのが魅力だと言えるでしょう。
簡易テントには、前面部分の搬入口が広い「前面開放タイプ」と、膜材で天井・側面・妻面を覆った「倉庫型タイプ」があります。
「前面解放タイプ」は、搬入口の壁面を開放しているため、楽にフォークリフトによる資材・荷物を搬入できるのが特徴です。開放部分にシートカーテンをすると雨風を防げます。
「倉庫型タイプ」は、四方を膜材で覆っているハウス型のテント倉庫です。入口のドアも膜材でできています。雨風に強いため、主に資材置き場や製品保管スペースとして活用できます。他に車両の保管・駐車・洗車スペースとしても利用可能です。
大型テント倉庫(大型サイズ)
- サイズ:300m2~
- 費用:4,500,000円~
- 特徴:大型テント倉庫は床面積が300m2以上あるものを指します。500~1000m2の倉庫も存在しており、工場の資材・製品の保管場所、作業スペースとして利用可能です。施工会社によっては、壁面に窓を設置したり天井に換気扇を設置したりすることができます。さらに、搬入口をシートカーテンにして資材や荷物を搬入しやすい開放タイプにもできるでしょう。
大型テント倉庫は台風といった強い雨風で倒壊することがないようにと鉄骨構造で設計されているため、強度が高く耐久性に優れているのです。設置から10~15年を目安に膜材の張り替え・交換・補修といったメンテナンスが必要となります。また、鉄骨フレームのメンテナンスも必要で設置から15~20年を目安にチェックすることが重要です。
荷捌き・上屋テント(吹き抜けタイプ)
- サイズ:小型サイズから大型サイズまで
- 費用:1,500,000円~
- 特徴:屋根を設置して雨除け・日除けとして活用される上屋テント。小型サイズから大型サイズまであり、吹き抜けとなっているものが多くあります。荷捌き場の屋根として利用でき、大きいサイズのものはトラックが入れるほどの高さがあるので、荷物を倉庫へ楽に搬入できるようになるでしょう。
さらに、建物と建物の間に設置することで屋外通路の屋根としても利用でき、荷物の積み下ろしの際に資材・製品を濡らすことを防げます。上屋テントを設置する際、既存建物の鉄骨を活用するケースがあり、いびつに入り組んだ通路にも対応可能です。
テント倉庫を建てられる信頼できる会社
テント倉庫建築を検討している人に向けて、テント倉庫を取り扱っている会社を紹介します。費用については規模などで変動するため、お問い合わせください。
そして当サイトではISO9001認証を取得している会社をピックアップ。
なぜISO9001認証がいいの?
そもそもISOとは国際標準化機構の略で世界各国で品質や規格、環境関係を統一するために存在するものです。
そんなISOの中でも9000番台は品質マネジメントについての認証です。そのため、マニュアル化や記録が残され高い品質が保てている企業が認証を受けることができます。
テント倉庫のように決して安くないものについては、一定の品質が担保されている商品の方がいいのは間違いありません。
認証取得には手間と時間がかかり難易度も高いです。その変わり高い品質が期待できるため、当サイトではISO9001認証を取得している会社をおすすめとして紹介します。
ISO9001認証を取得しているテント倉庫を建てられる会社
太陽工業

https://www.tentsouko.com/
膜構造建築物で世界トップクラスのシェアを誇る太陽工業。東京ドームや味の素スタジアムといった大型の施設を建設した実績を持っています。全て国内の工場で製造・加工を行っており、高品質の製品を提供している会社です。
太陽工業は自社で膜材の開発を行っており、取り扱っているテント倉庫に採光性や防汚性が高いオリジナル膜材を採用。電気代やクリーニング代といったランニングコストの軽減が期待できます。
ローコストかつ短工期で倉庫を建築できる!
太陽工業のテント倉庫建築は、工期が短くリーズナブルなのが特徴です。軽量な素材を用いて基礎工事のボリュームを減らし、倉庫構造を合理化。システム化された設計と専門の部隊によって建設コストの削減を実現しました。さらに、独自の設計や構造、軽量化によって建設コストを約40%低減させています。他にも修繕が簡単に行えるメリットも兼ね備えているようです。シールを貼るだけで修繕が完了するので、修繕費用も最小限に抑えられます。
また、ボリューム低減とボルト構造のテント倉庫のため、一般的な倉庫よりも短い工期での施工が可能です。解体や増設が容易で、新たな施工や他所への移設などの事業計画が変更した場合でも速やかに対応できます。
豊富なラインナップを用意
豊富な商品ラインナップを取り扱っている太陽工業。固定式のベーシックなテント倉庫「FLEX HOUSE‐FIX」や倉庫本体がジャバラ状に伸縮する「FLEX HOUSE‐JH ジャバラハウス」など、さまざまな種類を提供しています。種類によって適切に保管しておける資材や製品が異なるので、公式HPで確認が必要です。
また、太陽工業ではテント倉庫の種類だけではなく、膜材にもこだわりがあり、室内の温度上昇を緩和できる膜材や採光性能の高い膜材などを用意しています。独自の技術で開発した膜材も取り扱っており、膜材表面の汚れを分解・除去することが可能。そのため、常に清潔感を保っていられるのです。用途や目的に応じた膜材のラインナップが豊富なので、理想のテント倉庫を建築できるでしょう。
レンタル・リースでの利用も可能
太陽工業では、膜構造物のレンタルサービス・リースサービスも提供しています。最短で1ヶ月から、必要な場所で、必要な数だけレンタルできる便利なサービスです。建設・撤去期間もわずか1~2日と短期で対応が可能なため、必要になった時に迅速・手軽に利用できるのが魅力です。最長、1年までレンタルできます。
3~7年の期間だけ借りたいという場合は、リースがおすすめ。大きな予算取りをせず、月々の経費処理で利用できるのがメリットです。長期的に見ると倉庫をずっとレンタルし続けるより大幅に料金が安くなります。
倉庫を使用し続ける期間を割り出し、テント倉庫をレンタルするのかリースにするのかを考えましょう。仮にずっと倉庫を使い続けるために購入する場合は、最終的にかかるコストを抑えることができます。
ニッケーコー

http://www.nikkeico.co.jp/
4タイプのテント倉庫があるオールウェザーハウスを取り扱っているニッケーコー。シンプルな構造なので補修や移設、解体も容易にできます。テントに使用している膜材には、膜材表面に付着する汚れを弾く酸化チタンをコーティング。そのため、清潔さを長期間維持できます。
また、販売するだけではなくレンタル用のテントを用意しており、利用者の希望条件に合わせてテントの貸出も行っています。
耐久性が高く、照明のコスト削減も
膜材は耐久性・防水性・防炎性を備えたものを採用。採光性もあるため、昼間の倉庫内は明るく照明のコスト削減に繋がります。
雪が降る土地の建築では、積雪に対する耐荷重基準を満たした製品で対応。150cmの積雪にも耐えられる倉庫を建てられます。地域の特性に合わせた倉庫を依頼できるのがメリットです。
優れた品質の部材で建築し、破損には保険で対応
品質を保証するISOの国際規格を取得しています。厳しい品質管理のもとで部材を製造し、安全性に優れた建築を実施。定期点検も対応しており、倉庫完成から1年間は無料で総合保険に加入できます。保険内で修理や張替えを行ってもらえるので、万が一倉庫が破損しても気軽に依頼できるのが利点です。
防虫・防塵に優れたシートシャッターで無駄を削減
その他の製品として、シートシャッターを用意しているニッケーコー。高い気密性を保ち、虫や塵が倉庫内に入るのを防ぎます。
開閉は、人や車をセンサーが察知して実施。通る物の高さに合わせて開閉を行うので、開放時間が短縮されます。また、誰かが通る度に開閉することをふせぐため、人が歩く方向を細かく感知する機能を搭載。モニターで何回開いたかも確認できるので、作業効率改善や電力消費の削減にも利用できます。
山口産業

https://membry.jp/
山口産業は、Membry(メンブリー)シリーズと呼ばれるテント倉庫を提供している会社です。Membryシリーズは、屋根・壁部分にフランスのSerge Ferrari社の膜材を採用し、経年劣化による膜材の伸びや風によるバタつきを抑えています。膜材には、紫外線や積雪から室内環境を守る施工が施されています。さらに、採光性にも優れているため、日中の電気代を節約できます。
自社で設計・製造・施工の工程をすべて対応
すべての工程を自社で対応する山口産業。テント設計・パーツ製造・現場での施工など、それぞれの工程にテント倉庫建築のノウハウを持つテントマイマスターが配属されています。1つひとつの工程を外部依頼ではなく自社で高い技術力を持つスタッフが対応するため、高いクオリティーの品質を保っているのです。
オーダーメイドでニーズに合わせられる
山口産業は、依頼者のニーズに合わせてオーダーメイドのテント倉庫も建設しています。従来のテント倉庫の規模や概念にとらわれないよう、要望をしっかりと受け止め、依頼者に納得してもらえるテント倉庫を提供しています。
国際認定機関「ISO認証」を取得
山口産業は、国際的な認定機関から「ISO9001」を取得した工場でテント倉庫を製造しています。厳しい基準をクリアした設備で製造するため、クオリティーの高いテントが提供できるのです。テントを製造するだけではなく、テント倉庫建築後のメンテナンスができるよう、全国に営業所を構えています。
その他にあるテント倉庫建築が可能な会社
ISO9001認証を取得していませんが他にも会社はありますので紹介いたします。
京浜テック

http://www.keihin-tec.co.jp/
京浜テックでは、設計・製作・施工・メンテナンスまで一貫体制を採用。すべて1社で対応するため、他社へ依頼する手間や費用の軽減につながります。
採用しているテントの設計は、建設省(現:国土交通省)認定のテント倉庫技術基準に基づいており、耐候・耐久性に優れているのが特徴です。また、全国に8つある営業拠点にはサービス班が所属しており、トラブルが発生すると迅速に対処してくれるアフターサポートがついています。
アフターフォローに備えた体制
京浜テックは設計からメンテナンスまで行ってくれます。施工後は修理・メンテナンスに細かく対応できるように、作成した図面を10年以上は保管します。担当者は案件ごとに決まっていることも相まって、最初から最後まで素早い対応を期待できるのが魅力です。
高い機能性と耐久性を実現
伸縮式テント倉庫は保管スペースを調整できます。荷物の量に応じて大きさを変えられるので、スペースを有効活用しやすいのがメリットです。倉庫のサイズや種類は複数パターンから選べるうえ、移設や解体も自在に行えます。
鋼管には防錆効果があり、テント部分には防水や防炎加工を実施。強度が高く、部材・素材は全て技術基準を満たしたもののみを使用しています。
伸縮式以外でのタイプでも建築が可能
広いスペースを活用できる高強度のシステム建築も行っています。部材には高層ビルにも使われる高張力材を採用し、構造はコンピュータで精確に計算。これにより無柱で最大60m、中間に柱を置くことで最大120mの倉庫を建築できます。希望する用途に合わせて形状や寸法を調整し、自由に建設できるのが魅力的。
また、コストを抑えられるスーパーラビットや2階建てなど、複数のバリエーションからタイプを選べます。
幕張工業

http://www.maku-1998.com/
幕張工業は、テント倉庫の建築や張り替え、修理などに対応している会社です。テント倉庫に関する豊富な経験と実績があり、テント倉庫を専門に取り扱っています。工業用、商業用、店舗用のテント膜材を用意しており、目的に応じたテントを建築できるでしょう。他にもテント膜材を使った通路や看板なども取り扱っています。小さい物から大きい物まで依頼者のニーズと予算に合ったテント倉庫の建築が可能です。
1社ですべての工程を対応
幕張工業では、テントの設計から制作、設置までの工程を全て一貫で対応しています。依頼者のニーズに応えるために、他の会社を介さずにテント倉庫の建築を行なっているのだそうです。
建築後は、壁や屋根に使用した膜材の張替えや修繕なども対応してくれます。
耐久性の優れたテント倉庫建築が得意
幕張工業の大型テント倉庫は、耐久性に優れているのが特徴です。耐久性を上げるために、強度の高い鉄骨構造となっています。鉄骨の寿命は15~20年ほどで、膜材は10~15年となっているため、長期的にテント倉庫を利用し続けられるでしょう。
シチュエーションに応じて対応する柔軟性
資材・製品を保管するテント倉庫以外に、シチュエーションに応じたテントも用意している幕張工業。建物と建物の間に膜材を張って雨風を防ぐ通路テントや、店舗の軒先に日陰を作る庇(ひさし)テントなども提供しています。外階段の雪よけのためにメッシュ素材の膜材の設置も受け付けているようです。
高島株式会社

http://www.tak.co.jp/
防災性の高い膜材と耐久性の高いフレームを用いたテント倉庫を提供している高島株式会社。依頼者のニーズに合わせたテント倉庫を提供している会社です。
テント倉庫以外に外壁やインテリアの製造も行なっているため、テント倉庫建築以外についても相談に乗ってくれるでしょう。
全国に拠点を構えているため、建築後にトラブルが発生した際には、すぐに駆けつけてくれますよ。
テントのカラーバリエーションが豊富
高島株式会社では、最大31色のカラーバリエーションの膜材を取り扱っています。商業施設にテント倉庫を建築する際には、商業施設の雰囲気に合わせた色をつかってオシャレに仕上げてくれるでしょう。
主に、テラスや駐車場、広場などの屋根や庇としてテントを導入する際に、カラフルな膜材を使用しているそうです。
通気性にこだわったメッシュ性の膜材
高島株式会社は採光性と通気性の両方を確保するために、メッシュ素材の膜材でテント倉庫の建築を行なっています。膜材にスキマがあるため、風通しが良く夏場でも室温の上昇を抑えられるのです。
また、屋根には通常の膜材を使用して、壁の一部分だけをメッシュ素材にすることで、雨を防ぎつつ快適な空間のテント倉庫に仕上げてくれます。
3タイプのテントを用意
3タイプのテントを取り扱っている高島株式会社。建築コストを最小限に抑えた倉庫「CALMO」、倉庫を伸縮できる「BRIO」、屋根を高くできる「ARIA」の3つがあります。
「CALMO」は多くの依頼者から人気があるタイプで、資材や製品の運搬がしやすいように開口部分の大きさや形を変更できるのが魅力です。
「BRIO」は、ジャバラ式になっているため、簡単に設置することができ、必要ない時は折りたたんでコンパクトにできます。
「ARIA」は、国土交通省告示第666号を基に間口・奥行・高さを自由に指定可能。荷捌き場として活用されることが多いそうです。
費用に含まれるもの・含まれないもの
テント倉庫の見積もりが届いたら、その内訳についてもしっかり確認しましょう。
なぜかというと、確認申請にかかる費用や図面作成費、水道・電気の接続費用などが見積もり金額に含まれていないケースも珍しくないからです。
後からどんどん追加費用がかかってしまう…なんてことを避けるためにも、内訳のチェックは必要不可欠です。
テント倉庫の見積もり例
関東近郊に500m2平屋(高さ5m)の新築倉庫を建てる条件で、実際にテント倉庫の見積もりを取ってみました。この会社の決済条件は契約時、着工時、完工時に三分割で現金支払いとなります。
基礎工事費 |
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重機損料 |
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高所作業車 |
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同上回送費 |
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鉄骨製作費 |
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膜製作費 |
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運搬費 |
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側面開口部 |
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現場建方費 |
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建築確認申請代行費 |
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現場施工管理費 |
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一般諸経費 |
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合計(税別) |
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初期費用を抑えたいならテント倉庫
テント倉庫は骨組みを組んだ上から膜材を張るシンプルな構造の倉庫です。搬入口をシートカーテンにして開放的にすると、資材・製品の搬入が楽になるでしょう。テント倉庫は軽くて設置しやすいので、イベントの仮設テントや作業場、スポーツ練習場といったさまざまなシーンで雨風をしのぐスペースとしても活用できます。
シンプル構造のため工期が短く、初期費用を抑えられるのが大きなメリットです。増設・解体が容易な点や手軽に修繕できる点も魅力と言えるでしょう。テント倉庫に使用される膜材は採光性が高いため、日中は室内が明るく省エネも可能です。
より初期費用を抑えたい人は、テント倉庫が最適。その他の条件を比べたい人は工法別・比較早見表を参考にしてください。
テント倉庫の施工事例
太陽工業
大型固定式テント倉庫
画像引用元:太陽工業公式サイト
(https://www.tentsouko.com/achievement/大阪原木協同組合/)
画像引用元:太陽工業公式サイト
(https://www.tentsouko.com/achievement/大阪原木協同組合/)
2006年に大阪府の大阪原木協同組合が「メガフレックス」を新設しています。メガフレックスとは、1,000平方メートルを超える大型のテント倉庫。サイズは幅32m×奥行き30m×高さ8mで、住宅用の木材を保管する工場として利用されています。大きく場所をとる土木資材も、メガフレックスタイプのテント倉庫なら楽々収納。通気性もいいので、木材を保管するのにテント倉庫は適しています。
固定式テント倉庫
画像引用元:太陽工業公式サイト
(https://www.tentsouko.com/achievement/鍋店株式会社 様/)
画像引用元:太陽工業公式サイト
(https://www.tentsouko.com/achievement/鍋店株式会社 様/)
2014年に施工した千葉県の中型サイズのテント倉庫。サイズは幅15m×奥行き32m×高さ5 mで、可燃物やお酒、梱包材を保管する倉庫として使用しています。オプションでLED照明をつけたことにより、夜間の作業も可能になりました。またお酒の品質保持のため、倉庫内に換気扇を設置しています。倉庫内部を簡易的な2階建て設計にすることで、保管面積の確保とコストを抑えた倉庫建築が実現できた事例です。
幕張工業
大型テント倉庫
画像引用元:テント倉庫.com
(http://tentsoko.com/2019/07/4804/)
画像引用元:テント倉庫.com
(http://tentsoko.com/2019/07/4804/)
岐阜県にて幅21.5m×奥行き23m×高さ4mのテント倉庫を建築。開口部のシートドアをさらに広くすることで、大きな車両の出し入れを可能にしています。台風などで倒壊することがないように、高強度の鉄骨構造をもちいて施工されました。倉庫の設置場所により日差しのあたる時間も異なってくるので、場所ごとに選定するシートを厳選しています。
上屋テント
画像引用元:テント倉庫.com
(http://tentsoko.com/2016/03/305/)
画像引用元:テント倉庫.com
(http://tentsoko.com/2016/03/305/)
愛知県にて新設された上屋テント倉庫の事例です。上屋テントは、倉庫や作業場などの雨除けテントとして最適。雨天時の荷物の積みおろしによって、資材や製品が濡れてしまうのを防ぎたいという要望を満たしています。テント屋根は低価格での設置工事ができ、従来の建築屋根よりも大幅なコストダウンを実現。さらに土日も工事を行うことで、短納期で建築を完了させている点もポイントです。
山口産業
産業用テント
画像引用元:山口産業公式サイト
(https://membry.jp/project/福岡県某所テント倉庫/)
画像引用元:山口産業公式サイト
(https://membry.jp/project/福岡県某所テント倉庫/)
2018年に福岡県に新設した、可燃物を収納する産業用テント。幅20m×奥行き24m×高さ5mと大きな倉庫ながら、省エネを希望していた例です。ガラスクロスを使用し、少しでも日差しが入るよう工夫をしています。内部に柱や梁を設置しないため、広々とした空間を利用可能にしました。
片流れテント
画像引用元:山口産業公式サイト
(https://membry.jp/project/片流れテント作業場新築工事/)
画像引用元:山口産業公式サイト
(https://membry.jp/project/片流れテント作業場新築工事/)
佐賀県に新設した2面開放の片流れテントです。テント側面の2面を開放したことと、窓を複数取りつけたことで、日中は照明を使用しなくても問題なく作業が可能になっています。作業導線をきちんと確保することで、働く人にも優しい作りになっています。屋根が傾いているので、雨が溜まることなく劣化による雨漏りの被害を防げるのも特徴です。
ビニテン
テント倉庫(※貼り換え修理事例)
画像引用元:テント倉庫.com
(http://big-tent.net/showcase/1061/)
画像引用元:テント倉庫.com
(http://big-tent.net/showcase/1061/)
埼玉県の物流倉庫にて、10年の経年劣化による張り替え修理を行った事例です。テント倉庫の劣化は屋根部分からはじまることが多く、こちらの倉庫でも雨漏りの被害が発生。そこで屋根のみの張り替えで対処する「シートキャップ張り替え」を実施。また傷んでしまった鉄骨部分も補強するなどして、全面強化を実現。全面張り替えに比べてコストダウンを実現した事例です。
たため〜るくん22
画像引用元:テント倉庫.com
(http://big-tent.net/showcase/1014/)
画像引用元:テント倉庫.com
(http://big-tent.net/showcase/1014/)
東京都の保育園に作られた「たため〜るくん」です。設置も簡単な簡易的なテントですが、固定が必要なため基礎工事が発生します。いっけんビニールハウスのようにみえるテント倉庫は、カーテンのように伸縮性があるので、不要なときはたたんで場所をとらないのが特徴。ビニールカーテンとファスナーを使った開閉式なので、夏場はオープンにしてプールをおき、水遊び場として使用できます。冬場は閉じてテント内をあたたかくして使っているそうです。
他の建築方法の費用とどれくらい変わる?
広さとともに仕様(オプション)によって価格は大きく変わってきます。
新築プレハブ建築倉庫の価格例
・3.0畳(4.8㎡) 370,000円 アルミの支柱を使用することで耐久性を高めている
・3.0畳(4.6㎡) 400,000円 鉄骨造の外壁が耐久性を高めている
・4.3畳(6.6㎡) 570,000円 サイディングを採用、框ドアに引き違い窓を設置
・4.3畳(6.6㎡) 700,000円 車庫として使えるようシャッターを設置、外壁はサイディング仕様
・6.0畳(9.3㎡) 700,000円 居住性が高め、部屋を独立させている
・6.4畳(9.9㎡) 900,000円 断熱性の高いサイディングを採用。その他、親子ドア、引き違い窓設置
・11畳(18㎡) 630,000円 開口部を広く取り大型貨物保管やトラックの車庫として使える
・26畳(40㎡) 2,800,000円 断熱性と防音性の高いサイディングを使用
・52畳(81㎡) 4,000,000円 高さ5mの2階建倉庫
・60畳(93㎡) 3,500,000円 高さ4m、2階建大型倉庫。1階は車庫として利用可
参照元:https://e-gaiko.com/cpt/storage/ph-stm/#i
新築システム建築倉庫の価格例
・間口11.7m×奥行18m×軒高5m(210.6m²)の場合:13,556,000円(坪単価:212,415円)
・間口18m×奥行30.6m×軒高5m(894.24m²)の場合:33,666,000円(坪単価:124,237円)
・間口30.6m×奥行60.3m×軒高5m(1845.18m²)の場合:65,389,000円(坪単価:116,944円)
参照元:https://www.core-system.co.jp/tento_prefab/compare/
そのほか知っておきたいテント倉庫の基礎知識
テント倉庫を扱っているメーカー一覧
短工期かつ低価格が魅力のテント倉庫ですが、扱う会社によって工期や価格は異なります。また、使用する膜材の種類や特性、建てられるテント倉庫の種類なども異なるため、しっかりと用途や目的に応じたテント倉庫を実現できるかを把握しなければなりません。
そのためには、複数の会社を比較するのが重要となります。それぞれの会社の特徴や強み、施工実績などを確認して、どの会社が要望を満たしてくれるのかをしっかりと見極めましょう。
テント倉庫の工期
テント倉庫は短工期で建てられると言われており、実際には2ヶ月程度の工期と捉えておくのが良いです。ただし会社によって異なるため、なるべく早く倉庫を用意したいと考えている人にとっては、きちんと確認しておかなければなりません。
また、工期はあくまでも着工から竣工までの期間を指すため、テント倉庫を建てる際のフローからトータルでかかる期間も把握しておく必要があるでしょう。さらに、建築を開始するには各種申請手続きを行わなければなりません。
テント倉庫の耐久性・耐震性
一般的なテント倉庫における耐用年数の目安は、約15~20年と言われています。シートと骨組みだけのシンプルな構造のため、プレハブ建築倉庫やシステム建築倉庫と比較すると耐用年数は劣るものの、低価格かつ短工期という手軽さはテント倉庫にしかないメリットです。
また、耐震性は一般的な鉄骨建築物よりも優れています。安全限界レベルの地震エネルギーでも骨組はほとんど振動せず、破断もないことから、災害時の安全性も確認されているそうです。
テント倉庫の魅力・メリット
テント倉庫の魅力・メリットは、何と言っても短工期かつリーズナブルなことでしょう。構造が非常にシンプルなテント倉庫は、一般建築物と比較して短い期間で建てられます。500m2程度の大きさであれば、着工から竣工まで最短2か月程度です。
また、テント倉庫は採光性が高く、日中は照明を使わなくても明るい室内になります。ランニングコストを抑えられるので、経費削減に繋がるでしょう。その他にもイニシャルコストの低減や高強度設計など、テント倉庫にはさまざまな魅力やメリットが存在します。
テント倉庫の「膜」とは
テント倉庫の屋根や壁として使われる膜材料。通常の建築素材よりも軽量な素材のため、広々とした無柱空間を実現できます。また、優れた透光性も有しており、自然光による明るい室内空間を作れるのも魅力です。その他にも高い耐久性や強度、防汚性などが備わっています。
さらに膜材料は基布やコーテイング、用途などによって大きく4種類に分類され、それぞれ材質や性能、特徴が異なります。倉庫の用途や目的によって適した膜材が変わるため、膜材料の選び方や注意点もチェックしておきましょう。
テント倉庫に設置される換気扇の役割
倉庫の用途や目的によっては、空調のコントロールをしなければなりません。そんな時でもテント倉庫には、オプションとして換気扇を取り付けることができます。換気扇には自然換気・強制換気・換気扇の3種類があり、それぞれ特徴が違うため、あらかじめどのタイプが適しているかを把握しておけば、スムーズな打ち合わせができるでしょう。
また、換気扇は見た目にも影響するので、施工事例を確認してどのような仕上がりになるかを知っておくといいです。
テント倉庫の暑さ対策・空調管理
近年の夏は猛暑日が続き、熱中症による死亡者数が増加傾向にあります。とくに熱中症による職場での死亡者数が非常に多く、空調が効きにくい工場や倉庫では注意が必要です。
具体的な倉庫の暑さ対策としては、水分補給や空調服の着用、スポットクーラー・大型扇風機・シーリングファン・屋根用スプリンクラーの設置などが挙げられます。また、遮熱塗料や遮熱シートの採用も有効です。さらに、テント倉庫の膜材には日射反射があり、庫内の気温上昇を抑えられます。
テント倉庫の建築に関する法律
テント倉庫の建築では、建築確認申請が必要となります。10m2未満の大きさであれば申請を必要としないケースもありますが、準防火地域や防火地域などでは必ず申請を行わなければなりません。とくに倉庫としてテント倉庫を建てる場合、「国土交通省告示667号」の基準を満たしている必要があります。
また、テント倉庫に使用できる生地には、防炎認定生地や不燃認定生地などの制限があります。防炎や不燃の基準は保管品の種類や地域によって異なるため、しっかりと確認しておくのが重要です。
上屋テント(荷捌きテント)とは
荷捌きテントや雨よけテントとも呼ばれる上屋テントは、壁が1面以上ない、またはすべての壁が開放された、工場や倉庫でよく見かけるテントです。おすすめ利用法は雨天時・夏場の作業場や通路などで、仮設の店舗としても使用できます。
また、上屋テントは他の膜構造と同じように、「国土交通省告示667号」の基準をクリアしなければなりません。保管物や建設する地域によってさまざまな規定があるため、あらかじめ専門家や建築士に確認しておきましょう。
可動式テント(伸縮式・移動式・開閉テント)とは
可動式テントには、アコーディオンのように伸び縮みする伸縮式テント倉庫と設置場所を自由変えられる移動式テント、屋根部分のシートを開閉できる開閉式テントの3種類があります。伸縮式テント倉庫は庫内の面積を自由に変えられるため、重量物や長尺物の搬入出がスムーズにできるというのがメリットです。
また、移動式テントは土地を最大限活用でき、開閉式テントは気候・天候に応じて空間のコントロールが可能です。それぞれのテントに対応している会社もチェックしておきましょう。
積雪テント倉庫とは
積雪テント倉庫とは、雪の重みに耐えられるように骨組みを強化したテント倉庫のことです。一般的なテント倉庫の固定荷重・風圧量・積載荷重・地震力にプラスして、積雪重荷が定められています。
また、屋根の勾配も一般的なテント倉庫より急になっており、積もった雪が自然落下するように工夫されているでしょう。もちろん、骨組みの強化や屋根勾配だけでは、十分な積雪テント倉庫とは呼べません。積雪テント倉庫の建築にはさまざまな注意点もあるため、ポイントを押さえておいてくださいね。
農業用テントとは
コンポスト施設(堆肥化施設)や家畜用施設など、あらゆる用途で利用できる農業用テント。膜材は優れた採光性を有しているので、柔らかな自然光を取り入れられるだけでなく、省エネ効果も期待できます。
とはいえ、膜構造による農業用テントといっても、なかなかイメージが付きにくいかもしれません。そんな時は、施工事例を確認することで使用イメージが湧きやすくなります。農業用テントには複数の種類があるので、それぞれの特徴を知っておくのも重要です。
災害時に役立つ多目的テントとは
突然発生する災害に対し、万全の準備をしておくことが人材や自社の製品を守ることに繋がります。テント倉庫において災害時に役立つのが多目的テントです。多目的テントにはさまざまな種類がありますが、選ぶ基準としては誰でも設営や収納ができるか、少人数かつ短時間で設置できるか、遠くからでも役割を理解できるかが重要となります。
また、高品質な多目的テントを手に入れるためには、豊富な実績を持つ会社に建築を依頼するのもポイントです。
医療用多目的テントとは
災害時などに手当や治療を行う医療用多目的テント。医療用多目的テントがあることでトリアージの対応ができ、効率の良い医療環境を作り出すことが可能です。テント内には仕切りを設置できるため、感染症拡大のリスクを防止する効果も期待できます。また、短時間で設置できるなどのメリットも存在します。
一言で医療用多目的テントといってもその種類はさまざまなため、使い勝手などを意識しつつ施工事例を確認しておくのがベストです。
レンタル・リースできるテント倉庫とは
テント倉庫は販売だけでなく、レンタルやリース契約などでの利用もできます。実際にイベント用としてテント倉庫を貸し出している会社もありますし、イベント用だけでなく業務用として使うことも可能です。テントのデザインや色なども種類が豊富で、あらゆるシチュエーションで活躍してくれるでしょう。
以下のページでは、レンタルとリース契約の違いからテント倉庫をレンタルするメリットや種類、レンタル・リース対応の倉庫建築業者などを紹介しています。