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テント倉庫で取り入れたい防犯対策!
倉庫内で盗難被害に遭いやすいものは?
企業のテント倉庫には建築資材や工具、機械など高価なものがたくさんあります。とくに盗難リスクが高いものをご紹介します。
コンプレッサー
建築現場ではコンプレッサーは必須ですが、盗難被害に遭いやすい工具のひとつです。単純に高価ですし、中古品でも有名メーカーのものなら簡単にさばけます。売る目的ではなく使う目的で盗難する人間もいるのです。
簡単に持ち運べないため、現場へ置きっ放しのケースもあります。重量があるため持ち運ぶのは大変ですが、盗難目的なら人数を集めて運ぶことも考えられるでしょう。盗難対策をしっかりしないと、倉庫に保管していたとしても何度も盗まれて会社に損害をもたらします。
重機やフォークリフト・資材を積んだ車
重機やフォークリフトや資材を積んだ車も安心できません。「こんなもの誰が盗むのか」と思うかもしれませんが、フォークリフトも重機も高価です。資材を積んでいる軽トラックやバン、ダンプなら、鍵を壊してそのまま盗難というケースもあります。
日本メーカーのトラック類は海外でも人気です。犯罪者なら車をそのまま、あるいはバラして海外ルートで売るというケースさえあります。重機やフォークリフトも現場で使えますし売れるため油断は禁物です。
発電機
発電機もあらゆる現場で目にします。発電機も高価ですし、重量があって少々運びづらくても「金になるから盗む」という目的意識を持った集団相手にはどうしようもありません。ひとりなら無理でも人数が多ければどうにでもなります。
災害が起きたときも発電機は必要なため需要も高いです。重機やコンプレッサーと同様に「重いから盗もうとするやつはいない」というのは思い込みと考えたほうがいいでしょう。倉庫の中に前日はあったのに、朝になったらないということもありえるのです。
精密測定器
精密測定機のような小さくて軽いものも盗難対象です。持ち運びやすいため、現場に持ってきて頻繁に使われている光景もよく見ます。そのため、盗難されやすいのです。小型のため、隠しやすいことも狙われる理由になっています。
レーザー測定器はとくに高価です。中古品でも需要があります。欲しい人がいるなら、金になると考える悪人も多いのです。現場にいつも放置している方は、とくに注意したほうがいいでしょう。盗まれなかったのは運がよかっただけの可能性があります。
薬品類
薬品類も注意が必要です。仕事でも薬品を使用している方も多いでしょう。ときおりニュースでも「厳重に保管していた劇薬が紛失」という話が出てきます。薬品類も需要がありますし、下手をすれば犯罪に使われかねません。とくにセキュリティが重視されるものなのです。
資材
資材にも注意が必要です。セキュリティなく資材置き場に置いているだけなら、狙われても不思議ではありません。金銭的価値は高く、とくに海外では高値で取引されることも多いのです。鉄板、鋼材、銅線、アルミなど価値を知り、売りさばけるルートを持っている人間なら狙います。
その他工具など
その他工具も価値があるものなら狙われます。たとえば、大工道具やフルハーネス型の安全帯などです。大工道具も電動工具が狙われやすいと考えがちですが、持ち運びやすいですし、たくさんまとめて売りさばけば大きな金額になります。
中古市場でも需要があり、とくに有名メーカーで新品なら高値で売れると踏んで盗むのです。フルハーネス型の安全帯も持ち運びやすいため狙われやすく注意が必要です。
ロープ高所作業ではフルハーネス型の安全帯の着用が義務付けられました。改正までは不要だったのです。フルハーネス型の安全帯がないと仕事はできません。需要が高まったことが、盗難の多発のきっかけになったのです。
テント倉庫で盗難を防ぐには?
テント倉庫は、セキュリティ面でとくに強化しなければなりません。盗難を防ぐには具体的になにをすればいいかいくつか対策をご紹介します。
壁面の一部を鋼板にしたテント倉庫にする

画像引用元:太陽工業株式会社公式サイト(https://www.tentsouko.com/products/ハイブリッドタイプ/)
一般的なテント倉庫は、耐久力のある生地だとしても刃物を使えば切れるため、機器や資材の保管用途なら十分ですが、セキュリティ面ではリスクがあります。セキュリティを重視するなら、壁面の一部を鋼板にすることも検討したほうがいいでしょう。
上記テントは、ハイブリッドタイプと呼ばれるもので、外壁にガルバリウム鋼板といった鋼板を採用しています。耐久性とともに、セキュリティもテント生地を使った一般的なテントより向上するのです。
防犯カメラ設置
防犯カメラはセキュリティ向上で有効な対策です。防犯カメラがあっても盗難されるかもしれません。しかし記録として残せますし、警察に提出する証拠にもなります。また、防犯カメラがあれば犯罪者も「盗めても捕まるリスクが高いからやめておこう」と考える可能性も十分あるのです。
また、従業員が仕事終わりに盗んでいたケースもあります。他にも、スタッフの管理、業務や在庫、安全管理面でも防犯カメラは有効です。防犯対策とともに業務効率改善や検討材料、安全管理の向上という点でも役立ちます。
センサー・ベルなどの設置
侵入検知センサーやサイレンやベルなどの設置も有効です。侵入者もパニックになり、なにも盗まず逃走を選ぶことが期待できます。また、センサーが警備会社とつながっているなら、すぐに駆けつけてその場で侵入者をつかまえることもできるのです。
防犯カメラと連動するタイプもあります。セキュリティ強化を考えるなら選択肢のひとつです。また、熱感知器や火災センサーの設置も併せて考えてみてください。
セキュリティは盗難対策だけすればいいものでもないからです。古いタイヤやゴミや産業廃棄物なども火災のきっかけになります。消防署に自動通報できるタイプもあります。大事な資材や機器類や工具や重機や倉庫や会社自体を守るためにもおすすめです。
フェンスなどの設置
侵入者は盗難といった目的をリスクなく達成するのが目的です。逆にいえば「手強い」と考えるならあきらめてセキュリティの甘いところを狙います。フェンスは侵入も逃走もしにくく、超えようとするとき目立って発見もしやすいためおすすめです。
入退室の管理
入退室の管理も、日常からしっかりしておくことをおすすめします。従業員から外部業者まで、倉庫には多くの方の出入りがあるため、入退室の管理をすればセキュリティを強化できるのです。
倉庫の中に機密情報があれば簡単に触れられます。出入りする人間が機器類を盗難するかもしれません。勤務表による入退室の記録、防犯カメラによる記録、タイムカード、時間制限、カードリーダー式入退室管理システムなどを導入すれば、不特定多数の出入りがあっても安心です。
なるべく費用を抑えて対策する方法はある?
テント倉庫のセキュリティや防犯体制を強化したくても、費用が高額なら簡単に実行できません。大規模でガリバリウム降板を使ったテント倉庫やフェンス、いくつもの防犯カメラを設置し、警備会社とも契約するとなれば費用も高いです。
費用を抑えたセキュリティ強化対策のひとつとして、防犯シールやステッカーを貼るのもいいでしょう。盗難を考える人間は「盗みやすいか、盗みにくいか」で侵入を判断するからです。防犯シールやステッカーを見れば「リスク高い」とあきらめる可能性があります。
防犯カメラもピンポイントで設置するだけでも有効です。盗難リスクが高い箇所にあれば証拠を残せます。また、盗難以外には、情報管理体制を見直すのも有効です。特定の人間しか情報にアクセスできないようにすれば、機密情報漏洩対策になります。
テント倉庫でも防犯体制を整えるだけでも、盗難被害や情報漏洩のリスクを最小限に抑えられる方法は多いのです。