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金属製品
金属製品を保管するための倉庫について、実際の施工事例を紹介します。
施工事例はシステム建築タイプ、プレハブ建築タイプ、テント倉庫の3種類で調査をし、倉庫の写真とともに建物の規模や竣工年、構造など詳細な情報も掲載しました。扱い方や知識を深めたいという人はぜひ参考にしてください。
金属製品倉庫の注意点をチェック
適切な保管場所の選択
金属製品の保管で問題となるのが錆です。そのため、保管場所は錆の原因となる有毒なガスやほこり、湿度を避けた場所を選択することが必要です。保管場所の近くにガスやほこりが出る工場などがないか、湿度が適切な場所であるかを確認しましょう。
また、異なる種類の金属製品を同じ場所で保管すると接触腐食が起こるので、その場合はある程度の距離をとって保管しなければなりません。他にも、酸やアルカリ、塩、ガス、粉末などと混合することを避けるなど注意が必要です。
空調による温度と湿度の管理
錆は湿度や結露によって発生するため、倉庫内は空調を使って温度と湿度の管理をします。結露は、日中と夜間との寒暖の差によって空気中の水分が放出されることで発生します。
金属製品の保管時に結露が発生すると錆の原因となるため、空調を使って温度と湿度を一定に保つことが必要です。 温度や湿度は天候や季節の影響を受けるので、1年を通して注意しなければなりません。
除湿剤や乾燥剤の使用
倉庫内の湿度を下げるには、空調の他にシリカゲルなどの除湿剤や乾燥剤を用いる方法もあります。製品をビニール袋に密封して除湿剤を使用すると、結露の防止につながります。また、製品を密閉して外気と遮断するだけでも湿気の影響を防げます。 除湿剤や乾燥剤にはいくつかの種類があるので、使用する前に特性や除湿容量などを検証しておくと良いでしょう。
また除湿剤や乾燥剤、製品を梱包するビニール袋からアウトガスと呼ばれるガスが発生することがあります。金属製品に用いるものには、アウトガスが発生しないものを使用しましょう。
防錆油の塗布
金属製品にもよりますが、防錆油を塗布するという方法もあります。防錆油とは金属製品の表面を錆や腐食から保護するために使用する油です。 製品の表面をよく洗浄してから塗布します。防錆油にはさまざまな種類があるので、製品に合ったものを選ぶようにします。
【システム建築編】金属製品保管倉庫の施工事例
システム建築タイプの金属製品保管倉庫の施工事例を紹介します。

(https://www.yokogawa-yess.co.jp/archives/production/6779)
室内無柱構造のタイプの倉庫です。倉庫内には2基の天井走行クレーンが配置されています。
- 【用途】倉庫(金属製品加工工場内倉庫)
- 【建物面積】735㎡
【テント倉庫編】金属製品保管倉庫の施工事例
テントタイプの金属製品保管倉庫の施工事例を紹介します。

(https://www.taiyokogyo.co.jp/works/14839/)
外壁に鋼板を使用して耐久性や防犯性をアップさせるハイブリッドタイプで建てられた倉庫です。膜屋根の特長である明るさは維持されているので、省エネにも貢献しています。
- 【用途】倉庫(金属製品)
- 【建物面積】319㎡