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プレハブ建築倉庫の耐久性・耐震性
プレハブ建築で建てられた倉庫の耐久性・耐震性についてくわしく解説しています。
プレハブ倉庫の耐用年数は?
プレハブ建築というのは、あらかじめ工場で規格部材を製造して、現場でその部材を組み立て完成させる工法を言います。この手法が採用されていれば材料の種類に関わらず「プレハブ建築」と呼ばれますが、一般的には、軽量鉄骨が使われることが多いです(軽量鉄骨…厚さ6mm未満の鋼材)。
軽量鉄骨造の耐用年数ですが、鉄筋コンクリート造(RC)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)と、木造の中間くらいに位置する工法といえるでしょう。具体的な年数の目安は以下のとおりです。
<住宅法定耐用年数>
- 鉄筋コンクリート(RC)・鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)…47年
- 軽量鉄骨造(プレハブ)…27年
- 木造…22年
法定耐用年数はRCやSRCと木造の中間くらいですが、建築に際する初期費用を大幅に抑えられるので、最もコストパフォーマンスが良い工法といえるかもしれません。
また、メンテナンスをしっかりと行なえば40~50年使用することもでき、さらに、増築・増床やリニューアル・機能追加等が容易なことによる維持のしやすさも注目すべきポイントでしょう。
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プレハブ建築の耐震性能は、やはり耐久性と同じく、鉄筋コンクリート造(RC)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)と、木造住宅の中間くらいに位置します。
かける費用と得られる耐震性のバランスを考えたとき、プレハブ建築は、比較的安価で耐震性を備えた建物を造れる工法といえるのではないでしょうか?なぜなら、軽量鉄骨のプレハブはコストを抑えて建てられるからです。
ただ、錆びには注意が必要。鉄骨造の建物にとっての一番のリスクは錆びであり、湿気の高い海辺や気温差の激しい場所などに建っていると、鉄骨に錆びが発生して耐震性に影響を及ぼすこともあります。長期に耐震性を保つならば、適切なメンテナンスが欠かせません。
耐久・耐震施工例

引用元:昭和ハウス工業公式HP(https://www.showahouse.co.jp/case/no-1005)
部材を工場で製作したプレハブ工法の倉庫。地震に強い鉄骨ブレース構造となっています。