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航空機
航空機の保管倉庫となる航空機格納庫。ここでは、航空機格納庫を建築したり利用したりする際の注意点、施工事例などをご紹介しています。飛行機やヘリコプター等の保管施設の設置をお考えの業者様は、ぜひ参考にしてください。
航空機格納庫の注意点をチェック
大開口の広さと高さ
間近で目にしたことがある方なら分かると思いますが、航空機の本体サイズは非常に大きめです。ヘリコプターすら、間近に見ればかなりの大きさであることが分かります。
航空機格納庫を作る際には、格納される可能性がある航空機を全てイメージし、余裕を持って出入りできるよう余分に大きな大開口の設置が必要となります。
整備士の熱中症対策
格納庫の中では、終日、整備部門の作業員が作業を行っています。多くの方の命を預かる航空機だからこそ、その整備作業には集中力が必要です。
集中力を保って作業をするためには、集中できる環境でなければいけません。とりわけ夏期は、作業員が熱中症にならないよう、十分な空調システムを設置しておくことが必須です。
航空機の重さに耐えられる床面
ANAの公式サイトによると、一般的な旅客機として利用されているボーイングB777-300ER(212席)の重量は約160トン。車1台を1.5トンと仮定した場合、航空機1機で実に車100台分以上もの重さとなります。
格納庫は、外側の構造や空調などの設備も大事ですが、航空機の重さに耐えられる床面の耐重性も非常に大事。格納を予定している航空機の重さや機体数を考慮し、その重さに十分に耐えられる仕様にしなければなりません。
【システム建築編】航空機格納庫の施工事例
システム建築による航空機格納庫の施工事例をご紹介します。
株式会社横河システム建築
画像引用元:株式会社横河システム建築公式HP(https://www.yokogawa-yess.co.jp/archives/production/5893)
幅36.5m、奥行24.6mのシステム建築タイプの航空機格納庫。ヘリポート付きであることからも分かる通り、ヘリコプターの格納を目的とした施設です。正面大開口には、幅25m×高さ6mの電動大型可動扉「タイタンドア」を採用しています。
【プレハブ建築編】航空機格納庫の施工事例
プレハブ建築による航空機格納庫の施工事例は見つかりませんでした。
【テント倉庫編】航空機格納庫の施工事例
テント倉庫による航空機格納庫の施工事例をご紹介します。
株式会社OSテック
画像引用元:株式会社OSテック公式HP(https://www.ostechcanvas.co.jp/archives/case/tent480)
帯広空港の敷地内に設けられたテント倉庫型の航空機格納庫。テント倉庫型らしく、約1.5ヶ月という短工期が特徴です。格納庫を覆う素材は不燃性。光触媒タイプなので、メンテナンスの手間やコストを削減することができます。
万全の整備環境を整えることが大切
航空機格納庫の場合、広さや耐重良性に関しては十分な対策がなされますが、整備士の作業環境という視点から見れば、建物によって条件が異なることもしばしばあるようです。多数の命を預かる航空機だからこそ、格納庫には万全の整備環境が整えられるべきでしょう。