テント倉庫は台風に耐えられる？テント倉庫の台風対策

テント倉庫は台風に意外と強い？

テント倉庫は台風にも負けないです「テント」という言葉のイメージに引っ張られてはいけません。台風にも負けない理由を解説します。

シートの耐久性の向上

「テントは台風が来ればすぐに吹き飛ぶ」と考えてしまうのは、イメージに引っ張られているだけなのです。金属の骨組みにシートを被せているだけと考えると確かに頑丈そうには思えません。しかし、技術発展でシートの耐久性は向上しています。

鉄板や鋼板を備えた倉庫には負けますが、対策を行っているテント倉庫であれば、一般的な台風で壊れることはほとんどなくなっているのです。ただし、台風自体では吹き飛ぶリスクは少ないものの、風で物が飛んできて破損の可能性はあります。テント周辺に風で飛ばされるものがないか、事前に注意を払う必要があります。

修復が容易

テントはものがぶつかり破損しても修復が簡単です。シート膜が大きく破れてしまえば困難ですが、狭い範囲なら破損部分だけ修復すれば問題なく使えます。シートではない建築物より、修復のためのコストを抑えられるのです。

倉庫は長期的な使用が前提の方が多いでしょう。ランニングコストを考えても、少し破損した程度ではすぐに修復できるテントは取り扱いが楽なのです。こうした点に関してはテント倉庫のメリットといえます。

周辺への二次被害を抑えられる

耐久性能は向上しても、大型台風が直撃したり竜巻が起きたりすれば破損も考えられます。その際、不安なのが二次被害です。一般的な倉庫だと、屋根や壁が飛んで近隣の家や通行人にぶつかれば、責任問題に発展します。車やバイクにぶつかって壊れると補償問題に発展するケースも多いです。

テント倉庫は建物全体で軽量のため、飛んだとしても大きな損害を出す可能性は低くなります。シートによって建物の壁が大きく破損するケースも少ないでしょう。

必ずしも台風被害を免れるわけではない点に注意

鉄板屋根が飛んだときのような大規模な被害はないかもしれませんが「絶対に被害は出ない」とはいい切れません。理由はメンテナンスをまったくしておらず、経年劣化や破損を放置していれば、骨組みが飛ぶ危険性があります。

シートが破れると保管していたものに被害も出るのです。雨に濡れて故障する機器も出るかもしれません。強風で保管物が飛んで、倉庫内がめちゃくちゃになるケースもありえます。テント倉庫は頑強ですが、劣化していれば台風被害は絶対ないとはいい切れないのです。

テント倉庫の台風被害を抑えるには？

テント倉庫は少々の台風では負けないぐらい頑強ですが、万が一のとき被害を抑えるにはどんな対策をすればいいかご紹介します。

テント生地の点検・張り替え

定期的に、テント生地の点検が必要です。生地がゆるい、破れがあると大きな範囲へ広がります。とくに台風シーズンの前にはチェックが必要です。そのとき、ゆるみやたわみ、破れている箇所が見つかればすぐに対処しましょう。

早めに発見し、ダメージが大きくないタイミングで補修や補強をすれば被害を最小限に抑えることも可能です。

テント生地の張り替えも検討してください。テントを覆うシートは、雨や風や紫外線にさらされます。紫外線を受け続けると、テント生地は劣化もするのです。10年以上経過すれば、柔軟性は失われてしまいます。結果、補修や補強でも強風に耐えられないリスクがあるのです。

明確に生地が劣化している、補強や補修をしてもゆるんでいるなら、寿命が来ているのかもしれません。破れがひどいならシートの張り替えをおすすめします。

補修や補強も限界がありますし、コストもかかるのです。ひとつひとつは少額でも、なんども補修や補強をしていれば張り替えたほうが結果的に安くつく場合もあります。劣化しているか判断がつかないなら、専門業者に依頼してみてください。問題があるならそのまま張り替えまで依頼できます。

鉄骨の点検・補修

シート以外に、鉄骨も重要です。最初に建ててから長期間経過すれば、鉄骨も劣化している可能性は十分考えられます。テント倉庫の鉄骨は防錆加工もされていますが油断は禁物です。地面と接している部分、テント生地にあたっている部分がさびていないかチェックしてみてください。

さびが厄介なのは広がる点です。一部さびているだけと放置していれば、周囲に広がっていきます。さびるスピードのことを考えると早めに対策しておきたい問題です。物を移動するとき誤ってぶつけた部分がさびるケースもあります。どちらにしても早めの補修を心がけてください。

万が一テント倉庫が台風で破損した場合は？

テント倉庫が台風で破損したら早めに施工会社へ修理依頼しましょう。見えていない部分もチェックできるため、テント倉庫の耐久性を高めることができます。

施工会社は現地調査をして損害状況をチェックし、修理費用や日数の見積もりを出してくれるでしょう。日数については即日対応できない場合があります。たとえば人気生地だと、在庫がなければ入荷まで時間がかかるからです。

大きな台風だと他にもテント倉庫修理の依頼が発生している可能性があります。テント倉庫も職人仕事のため、人員が用意できず時間がかかるケースがあるのです。また、台風でテント倉庫が破損した場合、加入している保険会社との契約次第で保険金が適用されることがあるためチェックしてみてください。

破損した場合は火災保険が適用できる

テント倉庫が破損したら、加入している保険会社へ問い合わせをしたり保険の内容をチェックしたりしてください。台風や大雪の破損の場合、契約次第で火災保険が適用されるからです。担当者が破損状況で損害保険を算出してくれるため修理コストの問題を解決できます。

ただし、保険金が下りるまで最低3ヶ月かかる可能性があります。その期間、保管していたものをどうすれば対処も事前に検討しておいたほうがいいでしょう。少しでも早く修理を考えるなら早めの問い合わせをおすすめします。