リチウムイオン電池保管倉庫とはどんな建物?施工事例と保管時の基本情報を解説!
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公開日: |更新日:

リチウムイオン電池

リチウムイオン電池を倉庫に保管する際は、倉庫にリチウムイオン電池を保管するうえでおさえておきたい注意事項があります。実際の倉庫の施工事例について紹介します。

目次

リチウムイオン電池倉庫の注意点をチェック

原則的には「危険物倉庫」に保管する

リチウムイオン電池の保管に際し、リチウムイオン電池は消防法で「第四類第二石油類」に分類されます。第四類第二石油類には灯油や軽油も属しており、同様な安全管理が求められます。電解液は非水溶性の引火性液体で、引火点は40℃程度とされています。規定の指定数量は1,000リットルのため、1,000リットル以上となる場合は屋内に設置した危険物倉庫での保管が必要です。

保管数量によって届け出が必要となる

リチウムイオン電池の保管倉庫は「危険物倉庫」の分類であることから、保管する量によっては区市町村や消防への届出が必要となります。仮に届け出対象外の数量であっても、倉庫運用開始後に取扱量が増え「気付かぬうちに違法操業となっていた」という事態を防ぐためにも、保管数量に限らず、前もって消防に相談するなどの対応が望ましいです。

指定数量以上を保管する場合は、倉庫周辺の環境整備も必要

指定数量以上のリチウムイオン電池を保管する施設に対して、消防法の規定が設けられています。倉庫を設置する際の近隣建築物との距離や、倉庫面積の上限等、倉庫設置に関する多くの安全対策が求められます。倉庫の設置については消防法の規定を元に、すべての基準を満たしている立地環境を選定しましょう。

保管中の自己放電に注意する

リチウムイオン電池のほとんどは、単電池ではなく組電池として構成されています。組電池を構成する単電池のうち1つでも過放電状態になると、その時点で放電は終了です。組電池内の単電池は、未使用時でも自己放電をしており、保管場所の環境温度によって、充電量のばらつきが生じます。

そのため、リチウムイオン電池の保管については、一年を通して常温かつ定温で保てる倉庫内温度が求められます。

法改正による保管基準の改正の可能性がある

電気自動車の普及に伴いリチウムイオン電池の国内流通量が増えることで、危険物倉庫設置のスペースを多く要してしまう可能性が指摘されています。これに伴い、リチウムイオン電池の保管について、安全対策を講じたうえで、危険物倉庫でなくても保管できるような法整備が進められています

【システム建築編】リチウムイオン電池保管倉庫の施工事例

システム建築タイプのリチウムイオン電池保管倉庫の施工事例を紹介します。

懸樋工務店の施工事例 画像引用元:懸樋工務店公式HP
(http://www.kakehi-lowcost.com/case/2014/02/a-1.html)

リチウムイオン電池の工場。鉄骨2階建の設計で、床延べ面積は4812.23㎡です。 システム建築は大空間の倉庫でありながらも、高品質、低コスト、短工期というメリットを持つ建築方法です。

500m²の平屋倉庫を建てたら…?費用・工期・耐久性で比べた倉庫建築早見表

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【建築目的から選ぶ】おすすめ工法と建築会社3選

倉庫を建てる目的別に、それぞれ特徴がマッチしやすい3つの工法を紹介します。500㎡で平屋倉庫を建てる想定での費用、工期、耐久性も紹介していますので、まずは自社に合う工法を理解しましょう。

資材の保管や荷捌き場所を
早く安く確保したい
テント工法向け

テント工法でおすすめの会社は
高島株式会社

高島_施工写真 引用元HP:高島公式サイト
https://tak-sheethouse.jp/construction-results/
  • シンプルな構造ゆえに短納期で完成するため、急な運送拠点拡充に対応可能
  • 資材や機材の簡易な保管に十分な過度ではないスペックを有しており、その分低コストで建てることができる
費用相場
1,950万程度
工期
2カ月
耐久性
10~15
※シートの劣化を基準とする

高島の公式HPで
施工実績を見る

テント倉庫について
もっと詳しく見る

温度管理の徹底や
広大な空間が必要な
システム建築向け

システム建築でおすすめの会社は
株式会社横河システム

イエスビルダーズネット_施工写真 引用元HP:横河システム建築公式HP
https://www.yokogawa-yess.co.jp/archives/production/7762
  • 細かな温度管理が必要な
    冷蔵・冷凍倉庫も建築できる
  • 柱のない大空間で設営できるためフォークリフト等もスムーズに移動可能
費用相場
3,700万程度
工期
4カ月
耐久性
30

横河システムの公式HPで
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システム建築について
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移設・増設の予定がある
プレハブ工法向け

プレハブ工法でおすすめの会社は
大和リース株式会社

大和リース_施工写真 引用元HP:大和リース公式サイト
https://www.daiwalease.co.jp/works/prefab/26809
  • 分解・再組み立てが可能なので、頻繁に場所が変わるイベント倉庫に適する
  • 移設・増設が容易で季節需要がある
    農作物や農業機械の収納場所に利用しやすい
費用相場
2,200万程度
工期
3カ月
耐久性
20

大和リースの公式HPで
施工実績を見る

プレハブ工法について
もっと詳しくみる

※基礎を除く建物本体の価格となります。
※実際の費用や工期、耐久性については各建築会社へお問合せください。
※参照元
山口産業(https://membry.jp/column/kakaku/)(https://membry.jp/servicelife/)
戦略倉庫(https://www.senryakusouko.com/column/cost/warehouse-price-per-tsubo)(https://www.senryakusouko.com/column/knowledge/warehouse-system-construction-period)
テント倉庫.net(https://big-tent.net/oyakudachi/tsubo-tanka/#i-2)