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高圧ガス
高圧ガスは、非常に危険な性質を有しているため、安全性を第一に考慮した保管体制が求められます。安全性を担保しつつ、品質の劣化を防ぐため押さえておきたい注意事項や、実際の倉庫の施工事例について紹介します。
高圧ガス倉庫の注意点をチェック
倉庫業法の「危険物倉庫」として扱われる
国土交通省が定める倉庫業法で、一般家庭や個人で使用する以外の目的の倉庫は、「営業倉庫」とみなされます。営業倉庫はさらに「冷凍倉庫」「水面倉庫」「普通倉庫」の3種類に分類されます。このうち普通倉庫はさらに7種類に分類され、高圧ガスはこのうちの「危険物倉庫」に属します。危険物や高圧ガスを保管する倉庫であるため、危険倉庫の施設設備基準は高めの基準が設けられています。防湿・防火・防水・防犯等の基準が満たされる必要があるほか、敷地に塀や柵、鉄条網の設置も求められます。
高圧ガスの倉庫保管には届け出が必要
高圧ガスは消防法、高圧ガス保安法に定義されており、貯蔵する種類や量に応じて届け出や許可を得ることが義務付けられています。平成30年6月29日の倉庫業法施行規則等の改正により、貯蔵する危険物等の指定数量次第では「一類倉庫」での保管も可能となりましたが、安易な自己判断はせず、必ず消防へ確認を取るようにしましょう。
倉庫運用開始後も、取り扱い品種に留意すること
倉庫の運用を開始したのち、取り扱い品種の増加により、本来届け出をしなくてはならない品種がまぎれる可能性があります。気付かず保管していると違法操業と見なされるため、倉庫に保管する品種に新たなものが追加された場合は、その都度、届出等の必要があるかを確認しましょう。
【システム建築編】高圧ガス保管倉庫の施工事例
システム建築タイプの高圧ガス保管倉庫の施工事例を紹介します。
(https://www.yokogawa-yess.co.jp/archives/production/3823 )
ガス出荷施設で使用されているシステム建築の倉庫事例です。
- 【用途】倉庫(ガス出荷施設)
- 【建物面積】1948㎡
【テント倉庫編】高圧ガス保管倉庫の施工事例
テントタイプの高圧ガス保管倉庫の施工事例を紹介します。
(https://www.tentsouko.com/products/%e5%9b%ba%e5%ae%9a%e5%bc%8f%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%88%e5%80%89%e5%ba%ab/ )
可燃物や危険物にも対応したテント式倉庫です。多雪地域でも雪が積もりにくい屋根設計であり、雪による横からの重圧にも強い構造です。氷点下の環境下でも保管物をしっかり守ります。
- 【用途】テント倉庫(建築基準法告示第667号)
- 【建物面積】公式HPに記載がありませんでした