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上屋テント(荷捌きテント)とは

上屋テント(荷捌きテント)とは

上屋テントは、壁が1面以上ない、もしくはすべての壁が開放された膜構造建築物を指します(※別名:荷捌きテント、雨よけテント)。さまざまな工場や倉庫で目にする多様なテントです。

上屋テントの用途

上屋テントの主な用途は雨よけや日よけです。物流倉庫や工場などでは、荷捌き(にさばき ※1)の場所としても利用されています。

壁がないぶん開放感があり、大型トラックやフォークリフトもスムーズに出入りできるのが特徴です。そのほか、スポーツ施設やイベント会場、公園のステージや保育園の園庭など、全国のあらゆる場所で活躍している上屋テント。屋外で催し物を行う際には、小型の上屋テントが重宝します。横なぐりの雨や強風対策として、可動式カーテンを設置できる上屋テントもあるようです。

※1) 荷捌き:荷物を仕分け・整理すること

上屋テントのおすすめ利用法

上屋テント(荷捌きテント)建築に関する法律

膜構造に関する法律は「平成14年国土交通省告示第666号膜構造の建築物の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める件」で定められています。長い名称のため、一般的には「平成14年国土交通省告示第666号」と略称で呼ばれます。建設する地域や保管物によって細かい規定があるので、専門家や建築士に事前の確認が必要です。ちなみに「テント倉庫」に関する法律は「国土交通省告示667号」になります。

上屋テントの骨組みについて

壁がない上屋テントは、壁で閉鎖されている建物よりも風が入り込みやすいため、屋根を下から押し上げる力が働きます。強風に耐えられる強い骨組みが必要なため、壁があるテント倉庫より費用がかかってしまうケースもあります。

とはいえ、「膜」を使用した上屋テントは鉄骨造の建物と比べると非常に軽量。大がかりな基礎工事も必要ないため、短期間・低コストで建てられます。

上屋テントのメリット

上屋テントは物流業・製造業で幅広く利用されている便利な建物です。そのメリットを詳しくご紹介していきます。

車両の出入りがスムーズ

壁がなくオープンなつくりが特徴の上屋テント。ある程度の高さを確保しておけばトラックやフォークリフトの出入りがスムーズになり、作業効率がアップします。雨の日や雪の日でも、積荷をあまり濡らすことなく搬入・搬出できるでしょう。

自由度の高い設計・レイアウト

設計の自由度の高さも、上屋テントの魅力のひとつ。既存の倉庫に併設したり、鉄骨を利用したりできます。立地の問題で一方向からの日差しが気になる場合は、一方だけをUVシートにする、あるいは光を通さない壁にすることが可能。

また、開閉式のカーテンを設置すれば、天候や季節に合わせて開閉できるため、より作業しやすい環境になるでしょう。

短工期かつ低コストを実現

上屋テントは短期間で建てられる手軽な膜構造物です。基本構造は鉄骨の骨組みとシートの屋根のみなので、おおよそ1か月以内に完成します。

ほとんどの会社は屋根部分のシートを工場で製作するため、現地では組み立て作業のみとなるケースがほとんど。工期は依頼する建築会社に変わってきますが、中には300m2程度の上屋テントの施工を2~3日で完了させている会社もあるようです。工期が短くて人件費がかからないぶん、比較的リーズナブルな価格で提供されています。

杭工事が不要

屋根に膜材を使用する上屋テントは、通常の建物と比べると圧倒的に軽いのが特徴。屋根が軽いと地震が起きた際に建物にかかる負荷が小さくなるため、倒壊しにくい傾向があります。また、杭工事が必要ないため、軟弱地盤でも建てられるのがメリットです。

形がイビツな土地でも建築が可能

上屋テントは杭工事が不要なため、変形した土地や狭い土地にも建築できるメリットがあります。そのメリットを活かして上屋テントを建設すれば、持て余していた変形地を活用できるかもしれません。

上屋テントのデメリット

メリットが多い上屋テントですが、デメリットも存在します。

シートの張り替えが必要

屋根・壁の部分はシート生地ですので、コンクリートの屋根・壁と比べると劣化のスピードは早め。太陽光や雨などの影響を受け、年月を追うごとに劣化してしまいます。中には防腐・防汚処理が施されている劣化しにくいシートもありますが、平均すると10年から13年くらいを目処にシートの張り替えが必要です。

雨を完全に防ぐことができない

上屋テントは壁がないため、風や雨が強い日は保管物や資材が濡れてしまう可能性があります。3面に壁を設置している場合でも1面は必ず開いているので、風が吹く方向によっては濡れてしまうでしょう。どうしても雨よけとして使用したい場合は、壁以外の面に開閉式のカーテンを設置して、雨・風の侵入を防ぐことをおすすめします。

テント倉庫より費用がかかるケースがある

壁がないぶん、下から入り込んだ風の影響を受けやすい上屋テント。屋根が押し上げられないよう頑丈な骨組みにする必要があるため、壁があるテント倉庫より施工費用がかかってしまうケースもあります(※サイズや立地、依頼する会社によって施工費用は異なります)。

防犯性が低い

上屋テントは壁がないため、長期的に荷物を保管する場には向いていません。あくまでも仮置場として使用するのがおすすめです。作業員がその場を離れる場合は、貴重品や預かり品が盗られないよう注意する必要があります。

上屋テントの種類

サイズ・種類ごとに、上屋テントの特徴や用途をご紹介していきます。

大型の上屋テント

大型の上屋テントは、荷物の仮置場やトラック・重機が自由に出入りできる倉庫として利用されることがほとんど。柱の数を極力減らし、強度を維持した設計で施工されています。

建物の価格は基本的に「床面積」で計算されますが、上屋テントの場合は間口や高さ、オプションや設置場所によって価格が大きく変動します。また、シート生地の種類(例:防炎・不燃シート、防汚シートなど)によっても価格が変わってくるので注意しましょう。価格幅が気になる方は、建築会社に相談のうえ、見積もりをとることをおすすめします。

荷捌き(にさばき)テント

上屋テントは雨天時でも雨に濡れずに作業できるので、荷捌きテントとして大変人気があります。荷物の出し入れが多い物流会社や工場では、雨風が強いときでも荷物や資材を濡らさずに作業できるよう、1~2面に壁やカーテンを取り付けるケースが多いようです。

通路用のテント

通路テントは、大型上屋テントや荷捌きテントと違い、せまい通路や限られたスペースを活用してつくることができます。建物と建物のあいだに設置して、トラックやフォークリフトで荷物の出し入れを行ったり、事務所と工場をつないだりして仕事の効率化を測ります。まっすぐな通路以外にも、イビツな形の通路や変形した上屋テントの施工も可能です。

上屋テントの耐用年数

テント倉庫の耐用年数は15~20年といわれています。またシート生地の張り替え・交換時期は10~13年が目安です。10年以上経過しており、雨漏りや亀裂がみられる上屋テントは、早急に修理や張り替えが必要になります。放っておくと、資材や保管品がダメになったり、復旧までに時間がかかったりと業務に悪影響を及ぼします。

使用できる膜材は用途・地域によって異なる?

膜構造建築物は、建てる地域や建物の用途によって使用できるシート生地が異なります。地域は「防火地域」「準防火地域」「22条区域」のいずれか。床面積はどれくらいあるのか。延焼のおそれがあるなど、複数の条件によって使用できるシートが分類されています。シート生地によって建築費用は大幅に変わってくるため、気になる方は一級建築士などの専門家をまじえて選定すると良いでしょう。

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