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陶磁器
陶磁器を保管するための倉庫について、実際の施工事例をご紹介します。
システム建築倉庫、プレハブ建築倉庫、テント倉庫の3種類の施工事例を調査し、掲載事例については竣工時期や建物規模などの詳細情報をわかる範囲内で掲載しました。陶磁器保管についての注意点もまとめましたので、扱い方や知識を深めたいという人はぜひ参考にしてください。
陶磁器の保管に関する基礎知識
洗浄して汚れを落とし乾燥させてから保管
陶磁器を倉庫で保管する際には、あらかじめ洗浄して汚れを落とし、しっかりと乾燥させてから保管することが基本です。陶磁器は長期保管によりカビが生えやすいため、カビ発生の原因となる汚れや水分は除去しておきます。陶器は表面が乾いてきても、内部に水分が残っていることが少なくありません。内部に染み込んだ水分もなくなるよう、しっかりと時間をかけて乾燥させてください。
倉庫内で湿気を吸わないように、低湿度状態を保つことも大切です。除湿システムを組み込んだ上で通気性を良くし、湿気が堪らないように工夫しましょう。
直射日光を避けて保管すること
陶磁器は水分だけでなく、直射日光も避けて保管しなければなりません。直射日光のあたる場所で保管すると、変色や退色が起きやすくなるためです。そのため陶磁器の保管倉庫では、日光が射し込む方面には窓を設けないことが必要となります。
高い場所での保管を避けること
陶磁器は割れやすいため、高い場所での保管は避けるようにします。面積が必要とはなりますが、天井高のある倉庫よりも、天井高が低く面積の広い倉庫を建設したほうが、陶磁器の保管に適しており建設費用も抑えられるでしょう。
【システム建築編】陶磁器保管倉庫の施工事例
システム建築タイプの陶磁器保管庫の施工事例をご紹介します。
株式会社北川組

(https://kitagawa-gumi.co.jp/achievements/item2.php?eid=00029&category=3)
かなり古い施工事例ではありますが、瀬戸陶磁器工業組合会館の社屋に併設する形で増築された倉庫棟です。鉄筋コンクリート造で耐久性が高く、現在でも竣工後の面影を残しています。
- 【用途】社屋兼倉庫
- 【会社】株式会社北川組
- 【構造】鉄筋コンクリート造
- 【竣工時期】1934年、1935年
【プレハブ建築編】陶磁器保管倉庫の施工事例
次にプレハブ建築タイプの陶磁器保管倉庫について、施工事例を見ていきましょう。
京滋プレハブ

(https://keisiprefab.com/example/detail/44)
陶芸のための工房と倉庫を兼ねた施設です。工房としても使用されるため、内部には電気釜を設置する予定と記載されていました。
- 【用途】倉庫兼工房
- 【会社】京滋プレハブ
- 【建物長】2670m
- 【仕様】内部カラーベニヤ
- 【建設地】京都府京都市
【テント倉庫編】陶磁器保管倉庫の施工事例
※残念ながら、テント倉庫タイプの陶磁器保管倉庫に関する施工事例は見つかりませんでした。